ネットイヤーグループ株式会社様
導入事例

人件費40%削減に加えてリモートワーク推進で賃料の大幅削減を実現!セキュリティ面の実績と多機能性が決め手に

企業概要

代表取締役社長:林田 敏之
所在地:東京都中央区銀座2-15-2 KR GinzaⅡ
証券コード:東証グロース(3622)
設立:1999年7月7日
売上:3,416百万円(2023年3月)
社員数:178名(2023年3月)
持株会社:株式会社NTTデータグループ
URL:https://www.netyear.net

事業内容:

  • ユーザー体験の向上による企業価値向上の支援全般
  • オウンド・ソーシャル・広告・リアルなどの各種ユーザー接点の改善
  • それに付随するコンサルティング・システム開発・運用保守 および活用支援

インタビュイー:

  • 法務部 部長 草場亮典様
  • 法務部 法務チームマネージャー A様

※役職はインタビュー当時

要約

導入の背景:

  • コロナ禍におけるBCPと働き方改革におけるリモートワークへの移行を目指すにあたり、契約書の電子化が急務となった
 

導入前に期待したこと、決め手:

  • 部署や担当者ごとに契約データの閲覧権限を細かく設定できる
  • 立会人型署名にも対応しており、取引先にかかる負担を軽減できる
  • 署名者の回覧可否を選択できる機能があるため、作業効率の向上が図れると考えた
  • 複数人での押印が必要な場合に、電子印のイメージを付ける機能によって未押印者を明確に識別でき、作業をスピーディーに進められると考えた
  • Salesforceとの連携によって、作業工数の削減や効率化が期待できる
 

導入後の効果:

  • 顧客・仕入先・社内向けのそれぞれのケースで、多数の契約書を電子化できた
  • 紙での契約作成に必要だった印刷、押印、発送、受領、ファイリングといった業務が不要になり、人件費が約40%削減できた
  • 契約管理の担当者がリモートワークを柔軟に選べるようになり、会社が推進する多様な働き方が実現できた。その結果、オフィスフロアを縮小し、賃料も約半分に削減することができた
  • 契約相手先の担当者の出社状況に左右されることがなくなり、契約成立までのリードタイムが大幅に短縮された

導入の背景

私が所属する法務部は、契約審査や法務相談といった一般的な法務業務だけでなく、顧客への提案から受注、売上計上、売掛金回収に至る一連のプロセスに基づいた内部統制の整備も担当しています。
コロナ禍以前は、契約書の電子化を検討していませんでしたが、コロナ禍によるBCP施策の必要性と、電子帳簿保存法の改正を契機に検討を始めました。当時は、社員が感染拡大防止によって自由に出社できない状況があり、また、契約相手先によっては、会社方針でリモートワークが徹底され、担当者が1〜2ヶ月先まで出社しないという事態も発生していました。そのため、紙での契約書作成が非常に困難な状況になっていた訳です。
また、経営指針としてリモートワークの積極的な活用が決まったことで、電子化を恒久的に推進することとなりました。幸いなことに、前職で電子契約サービスの開発・導入プロジェクトのPM経験があり、その分野に精通しているA氏が同時期に入社したため、当社は早期にサービス導入の準備を始めることができました。(草場氏)
電子契約サービス導入を検討するにあたり、いくつかの電子契約サービスを選び出し、その中からNXワンビシアーカイブズさんの「WAN-Sign」を含む3社のサービスに絞って詳細に比較を行いました。(A氏)

導入前に期待したこと、決め手

元々A氏が前職で電子契約のプロジェクトに関与していたこともあり、NXワンビシアーカイブズさんと「WAN-Sign」についてはすでに知っていました。(草場氏)
私が前職で電子契約のプロジェクトに携わっていたこともあり、セキュリティ面で確かな実績があり、他社と詳細に比較検討した結果、WAN-Signは当社に必要な多くの機能が備わっていると評価しました。
特に決め手となったのは、契約データの閲覧権限を細かく設定できる点です。導入に際しては、本社部門が扱う契約書はもちろん、顧客や仕入先との注文書や検収書など、契約書以外の多くの書類を電子化する目的がありました。多くの部署が利用することを想定し、セキュリティの観点からも部署や担当者ごとに閲覧権限を細かく設定できることが必須と考えていました。

電子化への移行に際しては、電子契約に不慣れな顧客や仕入先も少なくありませんでした。
しかし、WAN-Signは、事前準備として電子証明書が必要な当事者型署名だけでなく、事前準備が不要な立会人型署名にも対応していました。加えて、署名者が回覧するか否かを選択できる機能もあり、署名者から委任された押印管理者が代理で押印するような契約相手ともスムーズに電子契約が進められると考えました。(A氏)
他には、当社が基幹システムとして売上管理で使用しているSalesforceと連携可能なことも、作業工数の削減や効率化が期待できるため、決め手のひとつとなりました。(草場氏)

導入後の効果

WAN-Signの検討から導入までの期間は2ヶ月と非常に短かったです。これは、NXワンビシアーカイブズさんのご支援、A氏の前職での経験と知見、さらに当社の法務部が内部統制業務を主管していたことが影響していると考えています。(草場氏)
WAN-Signの導入準備や各部署からの疑問・質問・操作方法に関しては、私が回答していました。ただし、仕様や技術情報など、私では解決できない問題は、NXワンビシアーカイブズさんの営業の方やサポートセンターに相談していましたが、常に迅速かつ的確な回答をいただけました。(A氏)
WAN-Signの導入は段階的に実施しました。まずは、電子化しやすい雇用契約書、誓約書、取締役会の議事録から始め、次に社外向けの注文書や契約書の電子化を図りました。現在、顧客との契約関連書類の電子化率は全体で約90%、そのうち契約書は85%、検収書や完了報告書は96%が電子化されています。また、仕入先との契約関連書類では、注文書や契約書が90%、検収書などは80%の電子化率となっています。

さらに、人事関連の契約関連書類である雇用契約書・入退社時の誓約書、取締役会議事録などの議事録類は、ほぼ100%電子化されています。このように多くの契約書を電子化できましたが、体制構築や運用開始までには苦労がありました。(草場氏)
WAN-Signの導入初期には、電子契約に関する法的知識やサービスの専門知識を持つ社員が法務部以外にいませんでした。そのため、事業部門や本社部門に対して、専門用語を避け、繰り返し説明会を行いました。全社展開には、特に本社部門による推進が必要と考えていたため、社内ルールや操作手順を丁寧に説明し、利用率向上に協力いただきました。

また、顧客や仕入先の中には、電子契約自体は知っているものの、WAN-Signの操作がわからない方が多かったです。契約の交渉は現場担当者が行うため、NXワンビシアーカイブズさんから提供された説明資料を基に教育を行い、理解を深めてもらいました。この説明資料は、他社のものと比較して内容が充実している印象を持ちました。わかりやすい表現やレイアウトでまとめられており、電子契約に不慣れな方でもスムーズに理解でき、非常に助かりました。(A氏)
WAN-Signの導入に際して、作業スタイルの変更や契約相手との調整に対する抵抗感を抱く社員もいましたが、少数でした。そうした社員には、自分自身の業務効率が向上するだけでなく、他の社員の業務削減や仕事負担も減るという電子化のメリットを具体的に説明しました。このような取り組みを継続した結果、各部署で安定した運用が可能になり、多くの効果を実感しています。

まず、契約書を印刷して押印する、収入印紙を貼る、発送してから回収しPDF化してファイリングするといった一連の手続きが不要になったため、人件費が約40%削減できました。契約管理を担当する部署の社員たちは、業務量や書類の回収プレッシャーが低減しただけでなく、柔軟にリモートワークを選択できるようになったと喜びの声が上がっています。
さらに、リモートワークの本格的な運用体制が整備できたことで、多様な働き方をさらに推進できるようになりました。これがオフィスフロアを約半分に縮小できる要因となり、賃料を大幅削減できたのは、大きな成果といえます。

また、契約相手先の担当者の出社状況を考慮する必要がなくなりましたので、契約が成立するまでの時間が短縮されました。この結果、ビジネスの進行がよりスムーズになるだけでなく、内部統制の観点から見ても、会計証憑としての契約が早期に成立することで、書類未回収の不備を低減させる効果もありました。

さらに、取締役会や監査等委員会、経営会議など、押印が必須とされていた議事録を電子化したことで、社外取締役や多忙な役員が議事録に迅速に署名できるようになりました。特に、複数人の承認が必要な書面においては、電子印の機能を活用することで、誰がまだ署名していないのかが一目瞭然となりました。これが、署名者に対して「暗黙のプレッシャー」と言いますか、けん制を与える効果があり、署名者全員が完了するまでの時間が短縮されました。(草場氏)

今後の展望

これまで当社は、WAN-Signの安定した活用を優先してきました。これからは、まだ手が付けられてなかった、当社基幹システムであるSalesforceとWan-SignをAPI連携させることで、さらなる作業工数の削減や業務効率化につなげることを計画しています。
また、多くの社員が契約書の電子化のメリットを実感しており、各部署から「この契約書も電子化したい」という声や具体的な要望が出ており、電子契約がすでに標準化されています。今後は、電子帳簿保存法の改正など社会の動きに合わせてWAN-Signを活用し、NXワンビシアーカイブズさんのご協力を得ながら、さらなる電子化や業務効率の改善を目指してまいります。(草場氏)

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