電子契約のリスクとは?有効な対策を紹介


目次[非表示]

  1. 1.電子契約とは
  2. 2.電子契約のリスク
    1. 2.1.①契約の有効性
    2. 2.2.②契約内容の改ざん
    3. 2.3.③情報漏洩
    4. 2.4.④書面化義務のある契約
  3. 3.電子契約のリスク対策
    1. 3.1.①契約の有効性を保つための対策
    2. 3.2.②契約内容改ざんの対策
    3. 3.3.③情報漏洩の対策
    4. 3.4.④書面化義務への対策
  4. 4.まとめ



テレワークの普及やペーパーレス化の促進によって、電子契約を導入する企業は少なくありません。

電子契約は、テレワークへの対応や業務の効率化など、さまざまなメリットにつながる可能性があります。

しかし、データ上に存在し、オンライン上でやりとりされる電子契約は、リスクが全くないというわけではありません。

担当者のなかには、「電子契約の導入を検討している」「電子契約のリスクと対策について知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、電子契約のリスクと対策について詳しく解説します。


>>電子契約における契約書の文言とは?変更箇所や注意点を紹介


電子契約とは

電子契約は、電子データで作成された契約書に電子署名や電子印鑑を用いて取り交わされる契約のことをいいます。

手続きはすべてオンライン上で行われ、高度なセキュリティを有する電子署名を使用すれば、従来の紙で取り交わされる契約と同等の法的効力を得られます。


>>電子契約における電子署名とは?電子サインとの違いを紹介


電子契約のリスク

ペーパーレス化の促進や業務の効率化などのメリットがある電子契約ですが、リスクがないわけではありません。

電子契約を導入する前に、どんなリスクがあるか把握しておくことが大切です。ここでは、電子契約のリスクを4つ紹介します。


①契約の有効性

電子契約は非対面かつオンライン上で交わされることから、どういった流れで契約が締結されたかを確認しづらい特徴があります。

管理体制が曖昧な場合、なりすましや代理など、適切な方法で契約が取り交わされないケースが想定されます。

契約の有効性を保つためには、署名したのが本人であると証明する必要があります。


②契約内容の改ざん

電子契約は電子データであるため、契約内容の変更や修正などの改ざんリスクがあります。

修正や書き換えが比較的発見しやすい書面に比べ、電子契約は不正の痕跡が発見できない可能性があります。

そのため、電子データの取り扱いやセキュリティ対策に注意が必要です。


③情報漏洩

電子契約データの適切な管理やセキュリティ対策が講じられていなければ、従業員もしくは悪意を持った第三者に持ち出される可能性があります。

機密情報や個人情報が持ち出されて流出してしまった場合は、自社だけではなく、取引先にも損失を招く恐れがあります。

情報漏洩が発覚してしまった場合は、取引先との関係解消や社会的信用の失墜につながりかねません。


④書面化義務のある契約

契約書類のなかには書面化義務が課せられているものがあるため、契約書を電子化する際は注意が必要です。

書面化が必要な書類を把握せずに電子化してしまった場合、契約が無効になったりトラブルに発展したりする可能性があります。

また、書面化義務がある書類を電子契約で使用した場合は、法令違反とみなされ、行政指導の対象になることも想定されます。


>>電子署名とは?導入のメリット・デメリットと必ず知るべき注意点



電子契約のリスク対策

前項で解説したとおり、電子契約にはさまざまなリスクがあります。しかし、セキュリティ対策を講じることでこれらのリスクは軽減できます。

電子契約は、事前に対策を練ってから導入することが大切です。ここでは、電子契約のリスク対策を4つ紹介します。


①契約の有効性を保つための対策

電子契約の有効性を保つためには、電子署名が必要不可欠です。

電子署名は、第三者機関である認証局によって発行された電子証明書を用いるため、契約の有効性を保てます。

電子証明書は複製や解析が容易ではないため、改ざんや不正利用されるリスクを軽減できます。


②契約内容改ざんの対策

契約内容の改ざんを防止するためには、タイムスタンプの使用が有効です。

タイムスタンプはTSA(時刻認証局)によって正確な時刻が付与され、またその時点から改ざんが行われていないことを証明することが可能です。


③情報漏洩の対策

従業員の人為的なミスや悪意を持った第三者による情報漏洩を防止するためには、社内データの管理方法の見直しやアクセス権限の付与などが有効です。

社内研修による周知やルールの整備を行い、社内全体でセキュリティ意識を共有することで、情報漏洩のリスクを軽減できます。

定期的に情報セキュリティについて学ぶ機会を設け、セキュリティ教育を徹底することが大切です。


④書面化義務への対策

書面義務化に違反しないためには、電子契約を交わす前に契約書類の種類を確認することが大切です。

法改正により、電子化が認められている書類は年々変動しています。

今後も書面化義務が緩和される可能性があるため、常に最新情報を基に電子契約を行うことをおすすめします。


>>電子署名の安全性とは?セキュリティの仕組みを紹介


まとめ

この記事では、電子契約について以下の内容で解説しました。


  • 電子契約とは
  • 電子契約のリスク
  • 電子契約のリスク対策


電子契約は、適切に導入することで従来の書面による契約と同等の法的効力を持たせられます。

ペーパーレス化の促進や業務の効率化に有用な電子契約ですが、リスクがないわけではありません。

適切に管理できていなければ、情報漏洩や改ざんなどのトラブルにあう可能性があります。

リスクを把握し、事前に対策を講じておくことが大切です。

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