経理の業務効率化を実現する方法と流れ、得られるメリットは?
目次[非表示]
- 1.経理の業務効率化で得られる主なメリット
- 1.1.業務の負担軽減
- 1.2.正確性の向上、ヒューマンエラーの減少
- 1.3.コストの削減
- 1.4.属人化の解消
- 1.5.コア業務へのリソースの集中
- 1.6.経営判断の迅速化
- 1.7.従業員満足度の向上
- 2.経理の業務効率化を進める2つのステップ
- 3.経理の業務効率化を進める主な方法
- 3.1.会計書類のフォーマットの統一
- 3.2.経理業務のワークフローの改善
- 3.3.会計ソフトやITツール・システムの導入
- 3.4.ペーパーレス化の推進
- 3.5.キャッシュレス化の推進
- 3.6.アウトソーシングの活用
- 3.7.経理業務効率化コンサルティングの導入
- 4.「WAN-Sign」で工数削減
経理部門には経費精算や契約管理のような時間と手間を要する作業が多く、毎月のように対応に追われてしまうケースも少なくありません。従業員の業務負担を軽減し、ミスなく正確な処理を実現するためにも、現状の業務の進め方を見直して改善策を講じましょう。
今回は、業務効率に課題を感じている経理担当者様へ向けて、効率化のメリットや進め方を解説します。業務効率化に役立つITツールやシステムもご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
経理の業務効率化で得られる主なメリット
経理部門の業務効率化により以下のメリットが期待できます。課題解決へ向けて、効率化の施策に取り組み始めましょう。
業務の負担軽減
業務効率化によって経理担当者の業務負担を軽減できます。従来と同じ人員で無理なく業務をこなせるようになり、繁忙期の度に長時間の残業や休日出勤が発生する状況を改善できる可能性があります。
正確性の向上、ヒューマンエラーの減少
業務量が過剰な状態が続くと、従業員の疲労や確認不足によるヒューマンエラー(人的ミス)のリスクが高まります。効率化によって業務量を削減し、かつシステムの機能を活用して機械的なチェックを実施すると、ヒューマンエラーの防止につながります。
コストの削減
業務効率化の施策の一環としてペーパーレス化を推進すると、経理部門における紙の使用量を低減できます。書類の印刷や郵送にかかる費用を抑えられるので、コスト削減が期待できるでしょう。また、繁忙期に発生する残業代を抑えられる可能性があり、コスト削減につながります。
属人化の解消
業務効率化の施策の一環としてシステム導入を進めると、社内のデータを一元管理できるようになり、特定の従業員のみに情報が集中する状況を改善できます。ノウハウの共有が活発になるので、属人化の解消にも効果的です。
コア業務へのリソースの集中
経理部門ではコア業務以外にも多くの煩雑な作業を担っています。効率化によって無駄な作業を減らすことで、担当者がコア業務へ集中しやすくなるのがメリットです。社内リソースの有効活用を実現できます。
経営判断の迅速化
業務効率化によって経理部門の作業がスピードアップすると、決算の早期化が期待できます。社会情勢に応じていち早く経営判断を行い、的確な戦略立案が可能となります。経理部門の業務効率化は、企業の経営層にも多くのメリットをもたらすでしょう。
従業員満足度の向上
業務効率化によって働きやすい職場環境が保たれると、従業員満足度の向上が期待できます。人材が定着しやすくなり、企業は採用・育成のコストを抑えることが可能です。また、従業員のパフォーマンスが高まれば、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。
経理の業務効率化を進める2つのステップ
経理の業務効率化は、以下の2つのステップで進められます。ここでは、効率化の進め方を解説します。
Step1. 経理業務の洗い出し
初めに、課題となっている経理業務を対象に、日々の作業を全て洗い出しましょう。作業内容を書き出して整理することで、現状のワークフローの無駄を可視化しやすくなります。作業内容を手順に沿って書き出し、経理業務の全体像を把握するのがポイントです。
Step2. ECRSの原則による各業務の見直し
「ECRS(イクルス)の原則」とは、業務改善の4つの効果的な手法のことです。ECRSの頭文字は、それぞれ以下の手法を指しています。
- Eliminate(排除する)→ 不要な業務を無くす
- Combine(結合する)→ 複数の業務をまとめる
- Rearrange(再配置する)→ 業務の順序を入れ替える
- Simplify(簡素化する)→ 業務を単純にする
これらの手法を用いて、課題となっている業務を改善できないか検討してみましょう。状況に応じて必要のない業務を無くしたり、より適切な方法や順序で取り組んだりすることで、効率化を実現します。
経理の業務効率化を進める主な方法
経理の業務効率化を進める方法として、以下の手段が挙げられます。自社に適した方法を導入して、業務課題を解決へと導きましょう。
会計書類のフォーマットの統一
見積書・契約書・請求書といった書類のフォーマットは全社的に統一し、かつ経理部門が確認しやすい形式を採用すると良いでしょう。部署によって会計書類のフォーマットが異なると、全部署の確認作業を担う経理部門の業務負担が増加しやすいといえます。
経理業務のワークフローの改善
既存のワークフローを見直し、効率低下を招いている部分の改善を検討しましょう。例えば、前述した「ECRSの原則」をヒントにして形骸化している不要な作業を削減したり、複数の作業をまとめたりすることで、従来よりも仕事の進め方を効率化できる可能性があります。
会計ソフトやITツール・システムの導入
専用のソフト・ツール・システムなどを導入することで、ワークフローを電子化しましょう。電子化によって、業務に特化した便利な機能を活用したり、システム連携で入力を自動化したりできる可能性があります。アナログで業務を進める場合と比べてスピードアップが期待でき、効率化に効果的です。
ペーパーレス化の推進
経理部門で紙の書類を扱う手間をなくすために、申請や契約といった社内外の手続きをペーパーレス化しましょう。紙の印刷や郵送の手間を省くことで効率化につながります。また、オンラインで手続きを完結できる環境を整備すれば、オフィスへの出社が不要となるため、経理部門でもテレワーク対応が可能です。
キャッシュレス化の推進
経費精算の効率化には、キャッシュレス化の推進が有効です。法人向けクレジットカードの利用や、デジタル決済システムの導入によって、経費精算における小口現金の扱いを廃止できる可能性があります。小口現金を数えて金額を確認したり、小口現金出納帳に記載したりする作業をなくすことが可能です。
アウトソーシングの活用
経理業務の一部をアウトソーシングするのも一つの手です。一般的なアウトソーシングサービスでは、仕訳入力・請求書発行・経費精算・給与振込といったさまざまな経理業務の外部委託に対応しています。ただし、依頼内容によってはオプション費用が発生して負担が大きくなる場合があるため、コストパフォーマンスを考慮して検討すると良いでしょう。
経理業務効率化コンサルティングの導入
現状の経理業務の課題を特定するのが難しい場合や、どの業務から効率化するべきか悩む場合は、経理業務効率化コンサルティングを導入する方法があります。経理業務に詳しいコンサルタントのサポートを受けながら効率化の施策を進めることが可能です。
「WAN-Sign」で工数削減
経理部門の業務効率化を実現するには、現状の業務フローを見直し、電子化・ペーパーレス化を推進すると、従来よりも作業の工数を削減できる可能性があります。近年は業務を自動化するITツールやシステムを導入する企業が少なくありません。契約管理の工数削減を叶えるなら、電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」をおすすめします。
「WAN-Sign」の電子契約締結機能を活用すれば、契約業務の電子化・ペーパーレス化を実現できます。オンラインで契約業務が可能となるため、経理部門のテレワーク対応も可能です。また、契約管理機能も充実し、書類の検索が容易になるほか、通知で契約更新をリマインドできます。契約業務の効率化は「WAN-Sign」にお任せください。
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