導入後の効果
社内の効果
特に際立っている効果は、契約締結にかかる日数の大幅な短縮である。
これまで平均3~5営業日を費やしていた業務工数や期間を、電子契約サービスの導入後は、なんと1営業日に短縮することができた。
従来は、紙で締結してきた契約書類を耐火金庫に保管する、といった安全策を講じてきた。ペーパーレスならば、締結した電子金消契約証書原本は電子保管のため金庫が不要になり、取り出しや収納前の紛失リスクを排除できる。
重要な取引情報として、契約書管理には相応の注意を払い、人的リソースを割り当て、細部まで徹底してきた業務なので、それに伴う負荷も当然大きかった。電子契約は、物理的な契約書類を取り扱わないで済むため、融資金完済後に金消契約証書原本の返送も不要となり、事務効率アップにつなげることができた。
社外の効果
主な取引先である不動産事業者からは、印紙代削減の効果が最も喜ばれている。融資額500万以下2千円、1千万以下1万円、5千万以下2万円、1億以下6万円のように、紙の契約書であれば貼付しなければならない印紙がすべて不要になったことは、実際のメリットであると同時に、良い意味で、かなりのインパクトをもたらした。
以前なら時間がかかって当たり前だと思っていた「契約書の印刷、押印、返送の事務工数と郵送代が不要になるなんて素晴らしい!」と、取引先から高評価を得ることで、一層円滑なビジネス環境が整い、本業の金融サービスを強力に推進することができている。