株式会社広島銀行 様
導入事例

年間2,600時間の工数削減と大幅なコストカット
当事者型電子契約サービスから『WAN-Sign』の立会人型電子契約サービスへの移行によってお客様満足度向上と行員の業務負荷軽減に成功

企業概要

銀行業 など 

本社:広島市中区紙屋町一丁目3番8号

創業:1878年(明治11年)11月

​​URL:https://www.hirogin.co.jp/

インタビュイー:

株式会社ひろぎんホールディングス
DX統括部 平野 寿将 様(写真中央)

株式会社広島銀行 
営業企画部 個人企画室 担当課長 見出 一允 様(写真右)
                                                    梅田 怜 様(写真左)
※役職はインタビュー当時

要約

導入の背景:

  • 個人ローン契約はもともと事業性融資で利用していた当事者型電子契約サービスに相乗りして利用していたが、電子証明書の発行など事務工数が多く、課題だった
  • 当事者型電子契約サービスではID・パスワード管理が必要で、契約までに期間が空くことでお客様が失念されるケースがあった。その対応でやりとりが増え、トラブルに発展することもあった
  • 当事者型電子契約サービスは印紙代などの費用削減効果はあったが、書面に比べて、事務負担は増えていた
     

導入の決め手:

  • 『WAN-Sign』は利便性の高い立会人型による署名が可能であり、さらにSMSによる署名も可能であった
  • 本部(行内文書)ですでに『WAN-Sign』の導入実績があり、機能面・セキュリティへの安心感があった
  • 導入前のデモや資料提供など、NXワンビシアーカイブズが親身に対応してくれた
 

導入後の効果:

  • 1件あたりの締結コストが約1/3 へコストダウンできた
  • 『WAN-Sign』に切り替えたことで、契約締結事務にかかる所要時間が約26%削減でき、年間2,600時間もの削減効果となり、業務効率化を図ることができた
  • 電子契約の利用率が向上した
  •  自社でのサーバー保守が不要なため、トラブル発生時のシステム担当者の工数が大幅に削減できた
  • 柔軟な権限設定により、登録作業が簡素化され、所管部署の管理業務も軽減された

導入の背景

「すでに事業性融資と住宅ローンでは電子契約を導入しており、法制度の制約から、当初は『当事者型電子契約』を採用していました。しかし住宅ローンでの『当事者型電子契約』は対応するローンセンターでお客様対応に多くの工数がかかっており、見直しが必要だと感じていました」(見出氏)

「『WAN-Sign』は、もともと広島銀行本部とベンダーとの契約において利用を開始していました。脱ハンコの流れの中で、ベンダー側からも電子契約による締結を求められることが増えてきたため、社内ルールを整備したうえで、電子契約の本格導入を決定しました」(平野氏)
「実は『WAN-Sign』を導入する前は、ローンセンターから住宅ローンにおける事務負担増加に対する懸念が上がっていました。従来の『当事者型電子契約サービス』によって印紙代などの費用は削減できていたものの、紙の契約時に比べて事務工数が増加した経験があったからです。というのも、当事者型電子契約サービスは電子証明書の発行が必要であることに加え、契約締結完了まで期間が長い場合は、当事者型電子契約サービスにログインするためのID・パスワードを忘れてしまうお客様も多かったのです。そのため、お客様からの問い合わせも多くなり、お客様、行員ともに大きな負担となっていました。こうした事務負担の軽減が喫緊の課題でした」(梅田氏)

導入の決め手

「電子署名法の政府の公式見解を受け、広島銀行本部で利用していた『WAN-Sign』を住宅ローンにも活用できるのではないかと考え、同グループの広島銀行 営業企画部 個人企画室に提案しました。もちろん導入を検討するにあたり、他社サービスも比較検討しましたが、コスト面、閲覧権限の付与などの管理面だけでなく、わかりやすい設計や操作性などの運用面においても納得できたことから、『WAN-Sign』の導入が適していると考えました」(平野氏)
「その提案を聞き、立会人型電子契約サービスであることはもちろん、広島銀行本部で実績があると聞き、すぐに検討を始めました。上長に説明したところ、その機能面やセキュリティなどに納得し、「お客様およびローンセンターの営業事務の工数削減につながるのであれば一刻も早く導入に向けて動くように」と指示がありました」(見出氏)

「当事者型電子契約サービスを導入した時の経験を踏まえ、実際に業務を担うローンセンターにも事前に『WAN-Sign』を体験してもらいました。NXワンビシアーカイブズにはデモや詳細資料の提供など、お力添えをいただきました。操作のわかりやすさや工数削減効果を実際に体験できたことで、個人企画室の判断だけでなく、現場の納得も得たうえで導入を決定することができました」(梅田氏)

導入後の効果

「定量的な面で特に効果を感じているのは、コストと対応時間です。まず、締結に要するコストについては、当事者型電子契約サービスと比較して、約3分の1にコストダウンしました。また、事務手続きにかかる時間も約26%短縮され、昨年度の契約件数ベースで計算すると年間で2,600時間の削減となります。非常に大きな効果だと実感しています。
実際に契約を担当しているローンセンターからも「工数が削減され、業務効率が上がった」と喜びの声が寄せられており、ほっとしています。金消契約の電子署名も、契約当日にSMSでご案内すればスムーズに完了するため、お客様からの問い合わせもぐんと減っています」(平野氏)

「住宅ローンの契約締結方法は、お客様に電子契約か紙の契約かを選択いただいていました。『WAN-Sign』導入前は約7割のお客様が電子契約を選ばれていましたが、導入後は約9割まで近づいています。その背景には、電子契約が一般的になってきたことに加え、現場の担当者が『WAN-Sign』に安心感を持っていることも大きいです。当事者型電子契約サービスの頃はトラブルが多く、担当者も電子契約による締結をあまり積極的に勧められなかったのですが、『WAN-Sign』ではその不安がなくなり、現場から積極的に電子契約を提案するようになっています」(見出氏)

「『WAN-Sign』導入にあたってはマニュアルの整備も必要でしたが、NXワンビシアーカイブズの既存マニュアルをベースにカスタマイズできたため、大変助かりました。一般的な内容だけでなく、銀行業界に即した内容も含まれており、しかもPowerPoint形式などで提供いただいたので、通常よりも効率よくマニュアルを整備できました

また、所管部署における管理業務の負担軽減も非常に大きいです。当事者型電子契約サービスを使用していた頃は、トラブルが発生するたびにサーバーが停止し、原因調査や復旧対応に丸一日かかることも珍しくありませんでした。『WAN-Sign』導入後は、そのようなトラブルは一切発生しなくなりました。加えて、銀行という業態上、人事異動が頻繁にあり、以前はそのたびに手作業で権限登録を変更しており、時間も手間もかかっていました。『WAN-Sign』では、フォルダごとのアクセス制限やユーザー単位の閲覧権限を柔軟に設定できるため、CSVを整備すればこの作業も効率化できます。その結果、所管部署の管理業務も大幅に減少し、他業務に時間を充てられることが、非常にありがたいですね」(梅田氏)

今後の展望

今回の導入を通じて住宅ローンにおける事務手続き全体を見直す良いきっかけになったと感じています。今後も、お客様により良いサービスを提供するとともに、従業員の業務効率化にもつながるような環境整備を進めていきたいと考えています(平野氏)

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